プロジェクトM (モミガライト)〜第2話 設計図との闘い〜

人生初の「ビニールハウス」作りをすることになった私。

まずはハウスの資材調達から始めた。

 

有識者が相談に乗ってくれて、知り合いの資材屋さんから調達してくれることになった。

希望の大きさを説明して、それに合わせて資材を注文してもらった。

 

(初めて知ったのですが、ビニールハウスってほとんどが「オーダーメイド」らしい。

 業界規定のサイズがいくつかあって、その中から選ぶものだと思っていました。

まぁ、土地の広さはそれぞれだから、ハウスも当然それぞれになるのは当然のこと

ですね。。)

 


 

3週間ほどが過ぎハウスの資材が届いた。

注文通り届いているか納品確認を一緒にしたが、

注文書に書いてある品名は初めて聞く名前ばかり。

 

 

クロスワン?

ビニペット?

 

 

どれがどれだか、さっぱり分からない・・・・

 

 

一番面食らったのは、所謂「組立説明書」がなく、カタログに記載されている設計図

らしき図面をコピーしたようなB4の紙1枚だけ、、、ということ。

 

玄人の方々はこれ1枚できっと問題なく作れるのだろう。

だが、私は素人ちゅうの素人。

 

 

雪のない国からやってきた人が初めてスキーを滑るようなものだ。

 

「ハの字で滑るってどういうことですか?」

 

という状態。。。


 

文句をいっても始まらない。「郷に入っては郷に従え」だ。

有識者の知人と一緒にB4の紙の解読をしながらハウスを作ることにした。

 

 

【ビニールハウスの作り方(ハーロム アルマ式)】

 

⓪  草を刈る。

まずは雑草ジャングルとの闘い。

育ち盛りの草たちをとにかく刈る。


草刈り前。                    草刈り後。かなり苦戦を強いられた。

 

     水糸を張る。


パイプを立て始める前に、水糸を張り高さを揃える。

特にここの場所は地面が斜めになっていて、地面に合わせてパイプを立てると

ハウスも斜めになってしまうので、この作業は重要である。


黄色い水糸を張った状態。            ホースを使って水平取り。     

 

    アーチパイプを立てる。

 

ハウスのアーチ部分のパイプを立てていく。

パイプとパイプは図面によると45cm間隔で。パイプは地面に30cmほど埋め込むので、

その穴を掘り差し込んでいく。


アーチパイプ立てた状態。            拡大図。

 

     アーチのトップ部分に直管パイプを固定する。

 

グラグラしているアーチパイプのトップ部分(一番高いところ)同士を

真っ直ぐなパイプと一緒に固定していく。

これでとりあえずアーチパイプが倒れなくなる。

 

トップ部分同士を繋いだ状態。          こんな感じで繋いでいく。

 

     アーチのサイド部分に直管パイプを固定する。

 

アーチパイプのサイド部分(パイプが曲がり始める部分)同士を

真っ直ぐなパイプと一緒に固定していく。

 

トップ部分同士とサイド部分同士を繋いだ状態。

  

     ①〜③を繰り返す。

 

直管パイプが4mほどなので、4m毎に①〜③を繰り返してハウスを拡張していく。

最後にアーチパイプを繋ぐ直管パイプのはみ出た部分をサンダーで切断する。

 


ハウスをどんどん拡張していく。                 最初のカットは知人に見本を

                                みせてもらう。


 

ここまで終わると全体像が見えてくるが、まだ4合目くらい。まだまだ先があるのだ。。。

 

 

 

     アーチパイプを補強するパイプを固定する。

 

アーチパイプだけだと、暴風の力や積雪の重さに耐えられないことがあるので、

より強固にするための補強パイプを固定する。


 

     ビニールを固定するレールをアーチパイプのサイド部分に固定する。

 

ハウスのビニールを固定するのに、特殊なバネとレールを使用するので、

そのレールをパイプに固定する。

 


     妻面(ハウスの入口と反対側の面を「妻面」と呼びます)に直管パイプと

ビニール固定用レールを固定する。

 

寸法を測って、直管パイプ・ビニール固定用レールを必要な長さに切断し、それぞれ

固定する。


かなりビニールハウスっぽくなってきた。

 


あと少し、、、と思いきや、

この先が実は一番大変な闘いになるということを、私はまだ知らなかった。。。。

 

 

(続く)